マイクロソフトがイーサリアム・プラットフォームに関して大手金融機関4社と契約

Azure プラットフォームにイーサリアム基盤のブロックチェーン・ツールを導入することを最近報告したマイクロソフト。既に大手金融機関4社がこのツールを契約していることを明らかにした。

ロイターの報道によると、マイクロソフトはこのニュースをDevcon1(デブコン1)で発表したという。このDevcon1とは、この11月9日~13日の期間ロンドンで開催されているイーサリアム開発者カンファレンス。マイクロソフトはこのイベントのスポンサーのうちの一社であり、参加企業でもある。

最も待ち望まれていたビットコイン2.0(またはビットコイン3.0)テクノロジーのひとつと言われているイーサリアムは、3ヶ月前に正式にリリースしたばかり。イーサリアムの開発者によると、「ビットコインは支払が可能だが、イーサリアムはプログラムされたことなら何でもできる。」という。

イーサリアム基盤のツールを構築しているブルックリンのスタートアップ企業ConsensYsと提携して、マイクロソフトはAzureユーザーにスマートコントラクトなどの新アプリケーションを提供する。ターゲット顧客は、銀行や保険会社など。今回契約を提携した金融機関4社の名前は明らかにされていない。

このツールを用いれば、ユーザーは多額の投資をすることなく、また知識・経験がなくても簡単にブロックチェーン基盤アプリケーションを利用できるという。

「ブロックチェーン・テクノロジーを始めたいと希望されている顧客の皆様に話を伺っている中で、最も頭の痛い問題として挙げられることが多かったのは、ブロックチェーン・テクノロジーは利用を開始するには非常にハードルが高く、また高額すぎる、ということでした。」マイクロソフトの金融サービス部門テクノロジー戦略ディレクターのMarley Gray氏はこのように述べた。

WindowsOSへの需要が徐々に減少している中で、同社はクラウドサービスに重点を置く体制に移行しつつある。

Forex Magnates 2015年11月12日 配信

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